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子どもたちとともに歩む高校受験相談会

平成30年度 都立高校入試の動向について

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まずは、公立中学卒業者の進路状況について、高等学校への進学者は76948人、進学率は98.5%と前年並みの高い数値です。全日制高校への進学率は4年ぶりに低下して80%台となり、通信制高校への進学率がさらに上がりました。通信制高校はここ数年上昇傾向にあり、年々その伸びを更新しています。角川ドワンゴのN高校など新しいタイプの通信制高校も人気です。

次に全日制高校への進学状況を見てみると、公立高校の進学率は前年並みの53.6%、都内私立高校への進学率は31.6%とここ数年の上昇志向も一段落しました。公立高校、私立高校のバランスは、リーマンショック以前に戻った形になりました。

続いて校長会志望調査では、普通科高校の志望者状況を学力別でみると、男子は偏差値65の層では150人増えており、反対に偏差値45~35の層では反対に減少が目立ちました。普通科においては、男子は私立高校へ移動したと考えられます。女子は偏差値50の中間層で志望者が増加した以外すべての学力層で減っております。女子は幅広い学力層で私立高校に向かっている志望状況になりました。今回は、男女ともに中堅から上の層、下の層で応募状況が全く異なる状況になりました。一方で普通科単位制や専門学科、総合学科では女子の減少が目立ちました。総合学科では男子は190人、女子では200人の減少となりました。今年度は私立高校に向かった受験生が多かったようです。

学力検査の出願状況を見ると、応募倍率は10年ぶりに1.4倍台までダウンしました。定員割れになった高校は前年度の5倍強の32校となりました。普通科の倍率は微減で留まりましたが、商業科、工業科、総合学科は過去最低倍率となりました。

さらに多摩地区の都立高校を偏差値別に見てゆきます。

偏差値65以上の学校では、国立、八王子東、立川は応募者増で倍率アップ。3校ともこの5年間で2番目に高い倍率になりました。

偏差値60以上の学校では、小金井北は2年連続の倍率アップ、武蔵野北は前年度高倍率の反動で緩和。大泉は平成29年度、28年度と2年連続で受検者全員が合格したことから近年にない高倍率。逆に調布北は3年連続の倍率ダウン。

偏差値55以上の学校では、井草は応募者が30人増えて倍率アップ。南平も1.7倍は19年ぶりの高倍率。昭和は前年度の反動から応募者が60人増加し前々年度水準に。東大和南は男女ともに倍率アップし高倍率。小平は男女数人ずつの減で大きな動きはなし。清瀬は男女共に20名の減となりましたが、学級減に吸収されて倍率は前年並みとなりました。

偏差値50以上の学校では、小平南は女子の応募数が30名以上増えて倍率が2倍を超えました。新校舎の完成が追い風になったようです。石神井は学級減により倍率アップ。応募者は前年並みで変わらずの人気校です。保谷の女子は約30人増えています。応募者は3年連続で増加し人気は上昇傾向です。新校舎と大学進学率上昇が人気を支えている様子です。武蔵丘も女子が20名人増、男子も応募者が3年連続して増加し、人気が高まっています。東大和の女子も上水からの流れで応募者が20人増えて倍率は過去にない1.55倍。応募者減となったのは杉並と日野。両行ともに前年度の倍率アップからの反動と思われます。

偏差値45以上の学校では、男子の倍率ダウンが目立ちます。この学力層から私立校授業料助成金の影響が大きく表れています。鷺宮、田無は、応募者数は微減で留まりました。倍率アップしたのは府中からの移動があった府中西。女子は片倉、府中西が安定傾向を示し男子とは異なる動きになりました。鷺宮は2倍台を回復しました。

偏差値40以上の学校では、ここでも男子の応募者減が目立ちました。前年度の高倍率の反動もありますが、私立校に向かった受験生が例年以上に多かったようです。小平西は前年度の倍率アップから約40人減。倍率アップは改修工事が終了して環境整った八王子北だけでした。女子は小平西が1.7倍と過去にない高倍率。東村山は男子が定員割れで全入、一方で女子は隔年現象で倍率アップと明暗を分けました。

偏差値35以上の学校では、倍率ダウンした学校が多く、この学力層も私学に向かったと思われます。大山が60人減、男子の1.0倍台は11年ぶり、女子の1.0倍台はこの20年間ではありません。拝島は男女合わせて約40人の減、男女とも1.0倍台は近年にない低い倍率です。

単位制高校の応募状況では、女子の応募減が目立っています。国際は男女合わせて30人増で倍率は上がりましたが、依然として2倍台です。進学重視型単位制の新宿は30人、国分寺は50人の応募減で倍率ダウンしましたが、例年の動きの範囲といえます。大泉桜は12年ぶりの定員割れ、板橋有徳は10年ぶりの1.0倍台と近年にない低倍率でした。ともに女子の応募減が原因と思われます。今年度は私立校に向かったための倍率ダウンといえます。

さて来年度はどうなるでしょう? 都立高校の倍率に関しては、隔年現象がありますので注意が必要です。およそ倍率の上がった年の翌年は下がり、倍率の下がった年の翌年は上がります。入試直前に志望校の倍率アップであわてないように、しっかりとした学力を身につけよう。新3年生は気持ちを引き締めて、これから入試本番までの1年間を過ごしましょう。

高校入試データ2017 東京都の高校受験動向

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今年の都立高校受験はどうだったのか?
全体を見ると、全日制高校の進学希望者が減りました。その理由は、昼間定時制高校が都立高校で増えたことです。いわゆるチャレンジスクールやフレッジスクールなどがあたります。さらにまた男子の全日制都立高校志向が強まりました。前年の入試改革で実技科目の内申比重が引き上げられたことの影響だと思われます。

推薦入試の概況
3年連続で減少しました。応募者は27305名と昨年より337名減りました。応募倍率は3.00倍となり、学年制普通科男子は2.90倍、同女子は3.64倍でした。一般入試だけを希望する受験生が増えて、推薦入試の高倍率や集団討論が課せられることへの敬遠傾向が見られます。

推薦入試学年制普通科 応募倍率トップ10

■男子
1.片倉5.08 2.東大和南4.91 3.本所4.83 4.葛飾野4.61 5.東大和4.50
6.高島4.48 7.松ヶ丘4.46 8.竹早4.43 9.足立西4.30 10.紅葉川4.29
■女子
1.青山8.15 2.竹早6.43 3.高島5.90 4.小岩5.71 5.松原5.50
6.本所5.44 7.広尾5.39 8.向丘5.15 9.小平西5.15 10.江戸川5.03

一般入試の概況
応募者総数は昨年より45名多い48154名で、応募倍率は1.50倍です。今年はやや落ち着いた倍率に。入試制度の改革の影響が一段落したようです。チャレンジスクール・フレッジスクール(昼間定時制課程を持つ)は、1700名の定員に対して2632名が応募し、実質倍率がともに上昇して厳しい入試になりました。

一般入試 応募者数トップ10(人数)

■男子
1.日比谷326 2.文京307 3.豊多摩298 4.戸山282 5.北園281
6.小岩269 7.西259 8.青山258  9.狛江249 10.上野246
■女子
1.文京276 2.豊多摩269 3.北園263 4.青山250 5.日比谷248
6.小岩244 7.三田237 8.向丘236 9.戸山233 10.狛江221
■単位制・コース制・総合学科・専門学科
1.新宿682 2.国分寺451 3.芦花387 4.墨田川341 5.稔ヶ丘333
6.晴海総合309 7.大江戸302 8.六本木279 9.上水275 10.多摩科学技術268

進学指導重点校以外の学校も上位にランクインしています。入試制度改革で「テストでの一発勝負」をかける受験生が減って、その多くが私立高校に流れるようになったためと思われます。

一般入試 応募倍率トップ10

■男子
1.秋留台2.58 2.日比谷2.47 3.富士2.29 4.豊多摩2.26 5.北園2.13
6.広尾2.12 7.文京2.06 8.足立東2.05 9.竹早2.01 10.青山1.98
■女子
1.広尾2.46 2.南葛飾2.30 3.竹早2.29 4.向丘2.23 5.豊多摩2.22
6.北園2.16 7.青山2.08 8.三田2.07 9.日比谷2.03 10.文京2.02
■単位制
1.園芸・動物3.04  2.芸術・舞台2.86 3.国際・一般2.66
4.拓真・一般枠2.53 5.新宿2.40 6.芸術・音楽2.21 7.深川・外2.18
8.桑志・システム2.16 9.大江戸2.15 10.芸術美術2.02

多摩地区の都立入試の概況 旧第7・8・9・10学区を中心に特に変動の大きかった高校を取り上げました。

推薦入試
男子で応募倍率が4倍以上になったのは、松が谷、片倉、東大和南、東大和、福生でした。小金井北、清瀬、小平西は応募者の増加が目立ちます。女子も4倍以上は、冨士森、松が谷、八王子北、野津田、東大和南、福生、東大和、武蔵野北、小平、小平西でした。小金井北、清瀬は応募者の増加が目立ちます。単位制、総合学科、コース制、専門学科で応募が4倍以上になったのは、新宿、大泉桜、飛鳥、第5商業です。

一般入試
今年も応募倍率が2倍を超えたのは、エンカレッジスクールの秋留台でした。男子では、立川、東大和南、東大和、小金井北、清瀬、東村山西、保谷、府中、永山と応募者の増加が目立ちます。女子では、野津田、福生、拝島、秋留台、小金井北、清瀬、狛江、府中東、永山の応募者が増えました。また、単位制、総合学科、コース制、専門学科で応募倍率が2倍を超えたのは新宿、国際、八王子拓真、大江戸です。

大切なポイントをまとめると

  • ①志望校の変化を見逃さない。新校舎の建築や制服のリニューアルなどのニュースをつかんでおく。
     高校のHPなどでしっかり確認する。また実際に学校説明会に足を運んでみる。
  • ②たしかな情報を得ることが大切です。入試情報はどこから得たものか、常に確認しましょう。
     東京都教育委員会、高校進研、新教育の模擬テスト会社のホームページで確認しましょう。
     例えば、ネットの掲示板などは信頼性に欠けるので、注意が必要です。
  • ③都立高校の倍率には、隔年現象があるということ。
     昨年、倍率が上がった高校は、翌年は敬遠されて倍率は落ち着きます。また反対に倍率が下がり
     入りやすくなった高校には、人が集まり倍率が上がる。
     前年の倍率をたしかめて、今年の倍率を予測しましょう。

2016春 都立高校入試レポート

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都立高校の実質倍率は1.42倍で平成24年度とならぶ過去最高倍率になりました。普通科の合格率は68.2%で依然7割を切る状態が続いています。男女ともに全日制、普通科志向が強まりました。不合格者の数は13387人で、もっとも不合格者の多かった平成26年度より180人多く、過去最多の不合格者が出ました。

学力レベル別に見てゆくと、男女とも上位層の合格率が上がり、中堅層の合格率が下がるという傾向が見られます。上位層は厳しい都立高校を避け、大学付属の私立高校へと流れた模様です。

800点以上の学力層では男子の応募減が目立ちます。武蔵野北は3年連続で倍率ダウン。小金井北の1.2倍はこの10年間にない低倍率です。反対に倍率が上がったのが大泉。施設・設備の改修工事が完成したことや進学実績が上がったことなどの影響と思われます。女子では、小金井北が下降傾向。武蔵野北が隔年現象で倍率アップ。750点の学力層では、応募状況が2分化されました。男子では豊多摩、井草、昭和、文京、女子は南平、文京で応募者が増えました。

700点以上の学力層では、男子と女子とで異なる動きになりました。男子は全体的に応募者が減少し、女子ではここから増加傾向に転じます。小平は学級増によって倍率は若干ダウンしたものの、男女ともに応募者数は増加傾向です。男子の清瀬、調布南は隔年現象で倍率ダウン。女子の清瀬、東大和、調布南は昨年並みの倍率でした。

650点以上の学力層では、男子の倍率アップが目立ちました。男女ともに石神井を除いて倍率は上がっています。男子では、この3年間低倍率だった杉並が回復の兆し。600点の段階でも男子の応募者増が目立ちます。女子では日野が応募者増えました。学級増による募集枠の拡大と制服が新しくなるのが理由と思われます。保谷は隔年現象で倍率が推移。

550点以上では男女とも倍率アップの学校が目立ちました。男子では鷺宮が応募者数25人増加しました。倍率は学級増に吸収されて、ほぼ例年並みで高倍率が続いています。女子は田無が隔年現象で倍率アップ。高島は学級増での募集になりましたが、1.7倍とここ10年間ない高倍率です。鷺宮は学級増に吸収されて倍率ダウン。500点以上では、久留米西の女子が学級減で倍率アップして1.47倍。

450点以上の学校では、男子の志願者数が年々、増加傾向です。女子でもここ2年間で急に応募者が増えています。男子では小平西が応募者61人増加。学級増の募集に久留米西、東村山西などから移動してきたものと思われます。女子でも男子同様に応募者が増加しました。新しい制服の影響もあるようです。400点以上では、男子は隔年現象を示すとことが多く倍率が変動しています。前年度の入試状況によって志望が変わる傾向が強く出ています。

次に単位制普通科の応募状況を見てゆきましょう。
国際は3科受験から5科受験になったため、倍率、応募者ともにダウンしました。男子では50人減、女子では112人減。3科受験のICUや青山に移動したものと思われます。また女子で応募者が減少したのが、新宿。2倍超える倍率が10年続いていることから、若干倍率に低い国分寺や学級増になった三田に移動したものと思われます。

大切なポイントをまとめると

  • 倍率には、およそ隔年現象がある。
    前年に倍率の上がった学校は、翌年下がる。
    反対に前年、倍率の下がった学校は翌年上がる。
  • 倍率は、応募者増減だけでなく学級数増減によっても上下します。
    志望校の応募者とともに学級数増減を必ず確認しておこう。
  • 志望校の変化を見逃さないよう、情報収集に努めよう。
    たとえば、新校舎の工事が完了、制服のリニューアル、学習環境の改革、大学進学の結果、部活動における活躍などによって変動することがあります。
  • 高校受験においても、近年情報化が進みました。
    情報のスピードは年々早くなり、情報の量も大幅に増大。
    情報の質を見きわめることが大切です。

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